今からもう5年ぐらいは前のことです。とある美容院の一客でしかなかったしがないサラリーマンの中嶋ひろは、ある女性美容師に初めての指名をしました。今まで見かけないなと思ったらどうやら新人さんらしく、ほとんど指名なしで空いてる美容師さんに適当にお願いしてもらっていて、たまの気分で指名することはあったものの初めてこの人に切ってもらいたいと思い、指名をしました。
何を話したかは覚えていません。とりあえず印象に残ったのはその人に指名がないと首を切られるか、美容師を辞めざるを得ないということを感じ、これからもここに通い続けてこの女性美容師を指名し続けようと思ったことです。確かそれが春ごろで、3回目の指名の時にはもう夏真っ盛りでした。ふと、たまたま店内に自分と女性美容師さんしかいない状況になります。小声で話せば多分誰にも聞かれることはないでしょう。その時でした。
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